文・金田 陽子

『嬉遊曲、鳴りやまず-斎藤秀雄の生涯』
中丸美繪著 新潮社 1996年7月25日出版


嬉遊曲、鳴りやまず表紙

チェロ奏者、指揮者、音楽教育者として活躍した斎藤秀雄の生涯を書いた本です。斎藤氏は戦後「子供のための音楽教育」を創設。のちにこの教室が、桐朋学園大学音楽部に発展しました。

音楽は男子がするものではないという風潮の時代(大正 初期) に、姉妹たちがピアノを弾くのを見て、トイレの中で譜読みをして独習し、さらに 16歳でチェリストを目指してドイツへ留学。のちに指揮者としても活躍し、ただならぬ音楽への情熱を感じました。

多くの弟子たちを育て、西洋音楽が日本に浸透していった様子もうかがえます。彼の名前をとった「サイトウ・キネン・オーケストラ」ができるまでの様子も興味深く、 音楽教育は1に教師、2に教師、3に親、4が子供…という言葉が、この本を読んだ当時はとても心に響きました。 単行本、文庫本も出版されましたが、残念ながら絶版です。

嬉遊曲鳴りやまず

【Amazon中古】
嬉遊曲、鳴りやまず―斎藤秀雄の生涯 (新潮文庫) [文庫]

・・・管理人より・・・
「絶版はもったいない」「読んでみたい」と思われた方は、ぜひ「いいね」やシェアなどでこの記事をリンクしてください。運が良ければ出版社の目に留まるかもしれません。


金田 陽子(かねだ ようこ)
ピアノ指導者。感じとる力や感動する心を育てる金田音楽教室主宰。
金田音楽教室 http://www.kaneda-piano.com/index.html
クリスタリーヌ http://kaneda-piano.cocolog-nifty.com/