文・塚田 聡

『宮澤賢治の聴いたクラシック 』
萩谷由喜子著 小学館


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当時の日本で購入可能なあらゆるレコードを買いあさっていたレコードマニアの賢治。それら音楽がいかに詩作の源泉になっていたことか!

チェロを習うため東京に短期間滞在し、作曲にも手を染めていた賢治の音楽への愛の深さを知ることができます。

この表紙の賢治の散歩姿は、そう!彼を真似た姿なのです!

まだ日本(の特に地方)で生のクラシック音楽が聴けなかった頃の、西洋音楽の受容史としても大変興味深い解説付き。

賢治が聴いた雑音にまみれたSP復刻2枚組CDがこれまた大変価値のあるものです!







塚田 聡(つかだ さとし)
古典派音楽をこよなく愛するホルン奏者。フラウト・トラヴェルソを愛奏。
メヌエット・デア・フリューゲル
ラ・バンド・サンパ
古典派シンフォニー百花繚乱
ナチュラルホルンアンサンブル東京